取り戻せない過去 「ゼン、一人で禊か。せめて俺を護衛につけて行動しろって親父さんに言われてたじゃないか」 「探してくれたのか。それはすまなかったな。精霊達に呼ばれていた」 「それは別にいいんだけど大丈夫かい?ふらついてるなら背負うよ」 「むう、重ねてすまないなレイン。少し魔力を使い過ぎたようだ。頼もうかな」 レインとゼンの過ぎし日々。お互いを尊敬し合えた日々。 もう戻れない、壊されてしまった日々。